きっかけは・・・。
それは、紀伊半島へ行った時、とても不安を覚えました。と言うのも愛車のジムニーが・・・。
【症 状】
- 「N」「1速」「2速」「3速」「5速」でクラッチをつなぐと「ガァー」と異音が発生する。音は、アクセルの開度に比例する。
- クラッチを踏み込む時、はなす時「ゴリゴリ」と渋さがある。
- クラッチをはなしても、クラッチがつながらない時がある。
2・3番に関しては、長距離走行中の現象。
ということで、クラッチのワイヤーが切れるのではないか?ギアが入らなくなるのではないか?と不安な紀伊半島でした。
【推測】
レリーズベアリングに異常があるのではと考えました。
●異音
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ベアリング自体からの音。もしくは、ベアリングが異常な振動をして、その振動がミッションにつたわり異音が発生。
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●クラッチの渋さ
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ベアリングに異常があるために、長距離走ると異常に発熱し、ベアリングと軸が膨張し摩擦が激しくなる。
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で、どうするの?
【対応】
- レリーズベアリングの交換。
とは、言うもののミッションをおろさなければなりません。車の下にもぐってみると見てみると、結構大変そうなので、プラス・・・。
- クラッチディスク交換。
- クラッチカバー交換。
部品は、またまたネットオークションで・・・。今度はしっかりと確認をして。
【作業開始】
- シフトレバーを取り外す。
ボルト3本でとまっております。ただ、ゆるめてはずすだけでした。
- ミッションをおろす。
ミッションとトランスファーミッションを連結しているシャフトが邪魔になりそうなので、トランスファーミッションもおろすことに。次に、ミッションをエンジンに固定しているボルトを緩めましたが、スターターがミッションのケースに固定されていまいたので外しました。それで、ミッションを左右に動かすとミッションとエンジンとの間に隙間が出来ましたので、そこから、マイナスドライバーを使いはずしました。
【レリーズベアリングの状況】
ベアリング内のグリースがすべて出きっている様でした。ベアリングは、「シャリー」と軽く回りました。また、レリーズベアリングの軸になっている部分には、ごみが付着しており、キズも出来ておりました。
【対応】
掃除とキズを細かいサンドペーパーで軽く落としました。レリーズベアリングはもちろん新品に。
◎ここでクラッチディスクの芯だしをする自作特殊工具の確認作業をしました。自作特殊工具は、以前、雑誌で紹介されていたものです。写真のとおり、ドライバーにガムテープを巻いただけです。太さを確認して・・・。良くは、わかりませんでしたが、「よし」としておきました。
- クラッチをはずす。
6本のボルトをゆるめれば良いのですが、緩め様とするとエンジンも回ってしまう為、ボルトの穴にドライバーをさし、お皿のついたボルト(ミッションをエンジンに固定していた)をフライホイールの歯車に引っ掛けエンジンが回らないように固定をしてはずしました。
【クラッチ・ディスク/ケースの状況】
クラッチディスクは、まだ、十分使えそうでした。クラッチカバーには、レリーズベアリングがあたる部分に溝が出来ていました。
【対応】
せっかく、ミッションをおろしましたので、新品を使用することに。。。
- 新品パーツに交換して元に戻す。
先ほどご紹介いたしました自作特殊工具をクラッチディスクに差込みクラッチディスクの裏表を間違えないように、クラッチカバーに入れ、エンジンに6本のボルトで仮留め、ここで大事な作業を、自作特殊工具を握り「エィ」と気合をいれ芯だし完了。と言いつつ、実は、不安だらけ。ボルトの本締めを終わらせ、いざ、ミッションを・・・。緊張の一瞬ですが、あっけなく、すんなりと入ってしまいました。何か間違えたのではと、自分を疑いましたが思い当たる事がないので、作業を続行しました。その後、外したボルトを順番に締めていき問題なくエンジンにミッションを固定。ここで、日没となってしまいました。翌日、トランスファーミッションを載せ作業は終了いたしました。
【結果】♪ジャカジャカジャカジャカ〜ジャン。 エンジンを始動!残念ながら、異音は解消されていませんでした。クラッチの渋みは、今のところありませんが、長距離を走っていないのでわかりませんがクラッチ交換ができたということで「良し」っと。また、ドライブに行ってきます。
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←今回は、ミッションを載せる時に楽かなと思い、フロントのみをブロックに載せて行いました。
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←おまけ
紀伊半島で購入したデコポンです。とても甘くておいしかったです。
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【今回のちょんぼ!】
スターターの配線ミス。スターターには、2本のコードが接続されていましたが、1本はバッテリー(+)からで、もう1本は、黒い細いコード(アース?)なのですが、このコードの、接続を間違えました。スターターには、同じようなコネクターが上と下で2ヶ所ありましたが、下に接続するのを、上に接続しエンジンがかかりませんでした。エッヘ。
※なお、上記の方法は我流でござますので、ご使用いただく前に必ず正式な資料をお調べになった上で、ご本人様の責任の上でご使用ください。
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